翠玉瓜塞肛大出血 老翁稱「古法自殺」 連絡先;ho_hadschi@ybb.ne.じぇーぴー
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あれは確かオレが高二のころだった。
八月の終わりごろだったと記憶している。
真っ黒い雲が一面に立ち込め、激しい雷を轟かせた。
さながら地獄のような様相が両三日続いた。
あの夏は、どういうわけかまったく雨が降らなかった。
全国的に水不足が続いた。
誰も彼も「何かがおかしい」と気付いていた。
ところが、その夏のおわり。
すべてを取り戻すかのように、猛烈な豪雨が襲ったのだ。
とはいっても初めは大した雨ではなかった。
もちろん大雨には違いない。
だが、「小学生の宿題みたいだな」などと冗談を言って笑うだけの余裕が、そのときはまだあったのだ。
その夜。
状況が変わった。
尋常でない轟音に、驚いて目を覚ますと、信じがたい光景が目に飛び込んできた。
窓ガラスがうねっているのだ。
先ほどの轟音の正体は、雷でもなんでもなかった。
あのとき、あまり強い風は吹いていなかったように思われる。
にもかかわらず、極端に激しい雨がぶつかって、窓ガラスが、冗談でなく、うねりながらガタガタと鳴いていた。
その地獄のような光景に、オレは思わず身震いしてしまった。
そうして、あまりに心配だったので、気がついたらテレビをつけていた。
ああ、日光川が溢れたのか。
しばらくして、消防車がやってきて避難を呼びかけていた。
とはいっても、家は川から遠かったので、オレたち一家は無視することにした。
どうせ、自分には関係のないこと。
どうせならもっとひどくやってくれねえかなあ。
臆病者ほど、風雨のますます強からんことを望み、結果として破滅を迎えるのだ。
案の定、我が家にも被害は出た。
微々たるものだったが、砂利が泥まみれになってしまった。
以上。
■あとがき
郷土資料館なんかにある年代記みたいな、空恐ろしい文章を目指して書いたのだけれど、いかんせん実際の被害が屁みたいなものだったから、まあこんなもんさ。
でもね、キミタチ。天災を甘く見ちゃダメだぞ☆